2007/07/16(月)
個人でペットフードの成分検査を依頼したところ、アセトアミノフェンが発見された事が発端です。
サイト名:Pet Food Rrecall Facts
サイトの管理者:ドン・アール (Don Earl)
検査をした理由は、自分の猫を病気で亡くしたからです。※ 与えていたフードはリコー外でしたが、どう考えてもフードが怪しい。そう思って個人で研究所に検査を依頼したところ、シアヌル酸とアセトアミノフェンが陽性。
検査をした研究所Expertoxも正式に発表しました。
ニュースにも取り上げられましたが、FDA(アメリカ食品医薬品局)はこれを否定しました。(※下記の6/16アップデート分参照)
現在は国の公式発表と、Expertoxの見解が分かれている状態です。
行政は認めていませんが、個人でテストを行った人の数は増え、疑いのあるブランドも増えています。
■7/16アップデート分
以下のニュースで取り上げられていました。
アール氏の訴訟につての内容と、FDAとPFIに対するExperToxからのコメントなどです。
Pet Owner Sues Menu Foods, Kroge
アール氏の訴訟内容について
損害賠償は7万2042ドルで、メニュー・フーズ社とクローガーが怠慢であり、欠陥製品を販売したことについてです。
賠償額の内訳は以下の通りです。
獣医の請求額:517ドル
フードの検査費:1523ドル
ペットロスに対するもの:3万ドル
精神的な苦痛にたいするもの:4万ドル
以下はFDA、PFIと、ExperToxからのコメントです。
メニュー・フーズ社とクローガーはこの訴訟にコメントは出していません。
しかし、以前にアセトアミノフェンの調査結果について、メニュー・フーズ社はExperToxの調査結果について疑問を投げかけています。
PFI のスポークスマンであるGallagherのコメント
「PFIは、フードの安全性の問題について、保証する事ができます。」
※PFI ( Pet Food Institute) ペットフード会社の団体。日本のペットフード工業会のようなもの。
この段階でPFIはアセトアミノフェンを完全否定しています。
ExperToxのマネージャーConeleyのコメント
Coneley:「この問題はまた終わっていません。彼ら(FDA)は未だにサンプルとデータを要求しています。結果が出ているのなら、なぜ彼らは未だに私たちに連絡をして、サンプルを手放すように要求してくるのでしょうか?
分かっている事は、彼らがサンプルをテストしたと伝えたとき、私は彼らに自分たちがテストした同じロッドとブランドで行ったのかたずねたが、同じどうか彼らは確認しなかった事です。
ExperToxは100~150のサンプルからテストを行い、5つにアセトアミノフェンを発見した。FDAは、2、3のサンプルをテストしただけだと言っています。
FDAは、調査を続けるよりExperToxでアセトアミノフェンが確信されていないと言う方が簡単です。彼ら(FDA)から"みんな"を切り離す迅速な方法であったのかと思います。」
質問者:「"みんな"とは、PFIの事でしょうか?」
Coneley:「おそらく、彼ら(PFI)から(FDAに)圧力があったのだろうと思います。
ExperToxはFDAと共に検査を行い、連邦機関との関係を伸ばすことを望んでいます。」
Coneleyは、アール氏が提出したサンプルにメラミンを検出されなかったと念を押した。そして代わりにアセトアミノフェンとシアヌル酸を見つけたが、アミノプテリン(ネズミ駆除剤)は発見されなかったと伝えた。
アミノプテリンは、3月のリコール発表の直後に、ニューヨーク州農務省の科学者がいくつかのサンプルから発見したとされている。
また色々な憶測が出ています。
PFIの名前も出てきました。一番圧力をかけてきそうな団体ではありますが・・・。
最初に発見されたとされるアミノプテリンの問題が、その後出てこないのも不思議です。
■7/15アップデート分
アールさんがメニュー・フーズ社とクローガー(メニューの保険会社)を相手に7万ドルの訴訟を起こしました。参照
7万5千ドルを超えると手続きに長くかかるため、この金額に抑えたとのことです。
■7/8アップデート分
ナチュラ社 イノーバのドッグフードからアセトアミノフェンとシアヌル酸
新しく疑惑のあるフードのテスト結果がアップされていました。今回はイノーバのドッグフードです。
> イノーバ問題はこちらに移動しました。
■7/1アップデート分
FDAに続いて、ASPCA(米国動物虐待防止協会 中毒事故管理センター)がアセトアミノフェンはペットフードに含まれていないと発表。
ASPCA Believes Fear of Acetaminophen-contamination in Pet Food Unfounded
UC Davis(カリフォルニアにある大学の研究機関)が 3つの缶を調べ、問題はないとした。Expertoxで調査したものと同じフードとしています。(※ブランド名や対象ロッドは未公表)
アセトアミノフェンを否定している側は、Expertoxからしか発見されていないと主張しています。
アセトアミノフェン混入を疑う側は、ネガティブの報告をするのがなぜいつもUC Davisなのか? という疑問があります。否定する側も1つのラボしか使用していません。FDAの調査のサポートをしているのもUC Davisです。
もし人間用の食品で、一方から毒物が検出され、もう一方が未検出だったら?
可能性がある限り、もっと徹底的に調べるのではないでしょうか。
FDAは、Expertoxの研究所を使い立ち会いの下で検査をする事を拒みました。
Expertoxは国の機関ではありませんが、実績のある研究所です。
アセトアミノフェン疑問派が一番UC Davisに不信感を感じる点は、ヒルズが出資しているから・・・でしょうか。
ASPCAからアセトアミノフェンを否定するコメントを発表したスティーブン・ハンセン博士は、アイムス「Iams International Animal Care Advisory Board」のメンバーです。
大きな団体には、必ずペットフードメーカーの大御所がいたり、出資していることが多いです。
■6/24アップデート分
FDAは研究所の検査に立ち会う事を拒否しました。
残る手段は自力で検査依頼をするだけとなり、他にテストできる研究所を探していますが、個人で申し込むには検査費が高額だったり、必要な毒物の検査項目が無かったりで苦労しているようです。
なぜアセトアミノフェンを検出できたのがExperToxだけなのか?
それは、未知の物質を特定する専門技術と知識を持ち、一般から検査を受け入れる国内唯一の機関だから・・・と言うのがExperToxの回答でした。
ExperTox以外に、UC Davisという研究機関にもテスト依頼をしていますが、驚いた事に、UC Davisはサンプルを送る前にアセトアミノフェンを否定してきたそうです。
もし公立大学のようなところが受け入れ先になってくれたら・・・。そうサイトに書かれているほど、検査先を探すのは大変なようでうす。
検査機関とペットフードメーカーは表裏一体?
このサイトの情報によると、UC Davisはヒルズからは約50万ドルの恩恵を受けています。
UC Davisのプレスリリース
検査機関そのものと言うより、UC Davisの学校の研究に資金を出しているという事ですが。大手メーカーの恩恵を受けている検査機関は多そうですね。
※補足
検査を依頼する場合、対象をメラミン、シアヌル酸などと絞り依頼する事がほとんどです。しかも選べる対象項目はかなり限られています。ExperToxのように、未知の化学物質まで検出できる機関の方が希少と言えます。
■6/16アップデート分
FDAはアセトアミノフェンを否定。
どのブランドを対象にして検査を行ったかは証していません。
アセトアミノフェンを発表した研究所(ExperTox)は自社の検査結果に自信を持っているため、FDAの意見には反対です。
そこで、以下の内容をFDAに通知しました。
FDA ACETAMINOPHEN CHALLENGE
FDAは自分の他に、知る限りでは少なくても4人にサンプルをよこすようにと連絡をしてきました。自分を含め、他の数人はFDAにサンプルを引き渡す事を拒否しました。
そのかわり、私たちはFDAにExperToxの監査の元にサンプルをテストする許可を認めました。
FDAにExperToxの設備を貸し、メラミン、シアヌル酸、アセトアミノフェンが陰性になるかどうかExperToxのテスト結果を再現させる。
このテストにFDAが選んだ専門家を参加させる。
公正に行われたか、全てをExperToxの職員に監視させる。
調査の妨げにならない程度で可能な限りメディアの撮影班に観てもらう。
FDAはペットフードの事件以前にも輸入品の検査などで見落としが多数有り、非難囂々の政府機関です。今回の調査も過去の何らかの見落としを隠したいために消極的なのでは、、、という疑惑もささやかれるほどです。
大量に出回るペットフード全てに毒物が入っているわけではないため、この手の検査はとても難しいと思います。
過去にFDAがペントバルビタールを検出していた記事でも、検出したり、されなかったりを数年間にわたり繰り返しているのが分かります。
1つから検出されて、もう1つから検出されなかった場合、どちらを正しいとしたらいいのか?
検査結果が正確なら、どちらも正しい事になります。
多くのサンプルを中立の立場で検査できる機関があれば決着は早いのでしょうけれど、個人で依頼するには資金がかかるなど問題点が多いため難しいのが現実です・・・。
親戚の家のラブラドールが
一ヶ月前に腎不全で急死しました。。。
まだ6歳なのに、突然悪くなったそうです。
エサは日本のメーカーのものを与えていたそうです。。。。
ほんとに、なんとかしなきゃいけませよね
一ヶ月前に腎不全で急死しました。。。
まだ6歳なのに、突然悪くなったそうです。
エサは日本のメーカーのものを与えていたそうです。。。。
ほんとに、なんとかしなきゃいけませよね
2007-06-28 木 19:50:17 |
URL |
キンキン #-[ 編集]
ほんと今の日本では、もしフードに何かあっても
分からないままですよね・・・。
獣医さんがデータを共有してくれと良いのですが
そういうネットワークも無いですし・・・。
分からないままですよね・・・。
獣医さんがデータを共有してくれと良いのですが
そういうネットワークも無いですし・・・。
いつも情報をあげていただきありがとうございます。
ついにナチュラ社も来たか!という感じですね。
うちではカリナチュとイノーバシニアを
あげているので(猫飼いです)動揺はありますが、
今後の動向に注目していきます。
ついにナチュラ社も来たか!という感じですね。
うちではカリナチュとイノーバシニアを
あげているので(猫飼いです)動揺はありますが、
今後の動向に注目していきます。
2007-07-13 金 15:42:59 |
URL |
9nekogai #-[ 編集]
>9nekogaiさん
自分もイノーバエボをあげていたので
動揺してしまいました。
問い合わせに対してナチュラ社の
対応も良いとは言えないですし・・・。
自分もイノーバエボをあげていたので
動揺してしまいました。
問い合わせに対してナチュラ社の
対応も良いとは言えないですし・・・。
2007-07-15 日 17:31:31 |
URL |
Momiji #2j50GQ9.[ 編集]
今日初めてここを訪れました。
2月に我が家のゴールデンレトリーバーが急死してから、悲しくなるのでペット関連のニュースは殆ど見てませんでしたが、今更ですが驚いています。
昨年12月の健康診断では全く異常なしだったのに、1月暮れ頃から急に嘔吐が酷くなって3週間後には極度の貧血と腹水が止まらなくなって眠るように死んでいきました。
獣医にも原因が特定できないのでフードと断定できませんが、今は真相を知りたい気持ちでいっぱいです。
2月に我が家のゴールデンレトリーバーが急死してから、悲しくなるのでペット関連のニュースは殆ど見てませんでしたが、今更ですが驚いています。
昨年12月の健康診断では全く異常なしだったのに、1月暮れ頃から急に嘔吐が酷くなって3週間後には極度の貧血と腹水が止まらなくなって眠るように死んでいきました。
獣医にも原因が特定できないのでフードと断定できませんが、今は真相を知りたい気持ちでいっぱいです。
2007-07-24 火 00:01:53 |
URL |
Boo #THwVCPq6[ 編集]
>Booさん
原因が分からないというのは辛いですよね。ご冥福をお祈り致します。
北米のリコール事件でもリコール発表前にペットを亡くした人たちは、フードを既に処分してしまったため、本当にフードが原因かどうか分からないままになってしまったという話を多く見かけました。真相を知りたくてもできないというのは本当に辛いです・・・。
原因が分からないというのは辛いですよね。ご冥福をお祈り致します。
北米のリコール事件でもリコール発表前にペットを亡くした人たちは、フードを既に処分してしまったため、本当にフードが原因かどうか分からないままになってしまったという話を多く見かけました。真相を知りたくてもできないというのは本当に辛いです・・・。
2007-07-29 日 22:58:13 |
URL |
Momiji #2j50GQ9.[ 編集]