2010/01/15(金)
個人で購入する事はない薬品ですが、昨年末にリコールが拡大し、今も続いています。
このリコールが不透明で、心配する声があがっています。
テヴァ アニマル ヘルス社(Teva Animal Health)のリコール(以下テヴァ社)
2009年7月にアメリカ連邦政府がテヴァ社の施設で法定基準に適合していない動物用の薬を見つけ、同社を訴えたのが発端。
テヴァ社はアメリカで最大の動物向け一般薬を販売するメーカー。現在テヴァ社は製造、販売を停止しています。
リコールに疑問を掲げるサイトPet Connectionからの抜粋
2009/12/31の記事 2010/1/12の記事 2010/1/13の記事
12月7日にテヴァ社は、11月から12月のデータで最大5匹の猫がケタミンの影響を受け死亡した可能性があるとFDA(アメリカ食品医薬品局)に報告。
この報告を受け、FDAは再考した結果12月にリコールを拡大。初期リコールは卸業者が対象のレベルだったが、獣医全てに製品を返品するように指示されることになった。
12月29日にVIN News Serviceの記事にて、匿名でテヴァ社の技術サービス代表が製品と猫の死の因果関係を否定。
テヴァ社が他社のブランドを製造しているのではないかという疑問があがる。
2007年に大リコールを起こしたメニューフーズ社と同じように、他社ブランド製品を委託されている可能性が疑われていましたが、その後フォートドッジ(獣医用医薬品製造で最も大きい名前の1つ)を含んでいることが判明。
さらにケタミンの他に注射剤型ブトルファノール(injectable Butorphanol)のリコールが含まれている事が分かる。
情報量が多いため、かなり断片的な抜粋になりますが・・・
実際にリコール該当製品で影響が出た動物がいるのかどうか、テヴァ社の情報がはっきりしていません。
上で名前が出ているフォートドッジは昨年秋にファイザー社に買収されています。ファイザーは世界売上1位の製薬会社です。
メニューフーズ社のリコールの時と同じように、有名な会社のブランドでもどこが製造しているのか分からないのは、ペットフードだけでなく医薬品も同じようです。
関連リンク(英語)
2009年7月当時、リコールを報じた記事
U.S. sues Teva Animal Health for alleged drug act violations
FDAからリコールの拡大の告知
Teva Animal Health, Inc. expands a voluntary nationwide recall of Ketamine Hydrochloride Injection, USP CIII 100mg/mL in 10mL vials
AVMA(アメリカ獣医師会)発表のリコールリスト
Teva Animal Health, Inc. expands nationwide ketamine recall