2009/06/19(金)
並行輸入ならともかく、正規代理店であれば、メーカーからリコールの案内がきているはずです。
今年の6月から「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」がスタートしましたが、リコールの告知についての規制がないせいか、相変わらず野放しのままです。
どんな内容のリコールであっても、メーカーが発表したものは、販売店は告知するようにしてほしいです・・・。
■2009/05/25
FDA(アメリカ食品医薬品局)がニュートロのキャットフードのリコールを発表しました。
リコール対象国はアメリカを含む11ヶ国になるとしています。
FDAの告知
対象国
・アメリカ
・日本
・カナダ
・メキシコ
・韓国
・タイ
・マレーシア
・シンガポール
・インドネシア
・ニュージーランド
・イスラエル
ブランド
・Nutro Natural Choice Complete Care
ニュートロ ナチュラルチョイス コンプリートケア
・Nutro Max
ニュートロ マックス
best before dates
・May 12, 2010 ~ August 22, 2010
パッケージの確認方法
原因
生産時における亜鉛とカリウムの値が正確でなかったこと
・亜鉛のレベルが高く、カリウムが低い
・カリウムのレベルのみ低い
・ニュートロの告知 本社(英語)
・RED HEART (日本 販売代理店)
リコール対象
・ニュートロ ナチュラルチョイス コンプリートケア
・ニュートロ ナチュラルチョイス メンテナス
キャットフードのみで、ドッグフードは問題なし。
ニュートロは、消費者から問題はあがっていないと発表しています。
しかし、ミネラルの分量が違っていたため体調をくずしても、因果関係はすぐに分からないため、この発表には疑問を感じますが・・・。
これまでにニュートロの問題点を記事にしてきたサイトもあります。
今回のリコールと関わりがあるかどうかは不明ですが、前回の記事はこちら
ミネラルは、大量摂取の方が危険が大きいです。長期間不足した場合も、もちろん健康に問題はありますが、過剰の場合は短期間で中毒を起こす事もあるので怖いです。
ペットフードの製造過程でミネラルを混ぜる際に、均等に混ざらず部分的に高濃度になってしまう事があると指摘されています。
亜鉛は中毒をおこしますし、量によっては命にもかかわります。
ニュートロはミネラルバランスが違ってしまった理由や、亜鉛の数値までは発表していません。
AAFCO(米国飼料検査官協会)によるキャットフードの亜鉛の許容量は最大2,000ppmのため、リコールになったということは、この値を超えているのではないか、と推測しているサイトもあります。
The Pet Food Products Safety Alliance
このサイトによると、過去にドッグフードでもニュートロは亜鉛問題を起こしているんですね。ニュートロは認めていないそうですが・・・。
AAFCOの亜鉛の許容量は、犬は1,000ppm、猫は2,000ppmですが、上のサイトによると、ヨーロッパでは全ての動物に対し、亜鉛は最大250ppm(推奨される最大値は150ppm)までとなっているそうです。