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オーストラリア:オリジン(カナダ製キャットフード)のリコールについて
2009/06/10(水)
2008年11月にオーストラリアのシドニーで、カナダ製ブランドのオリジン(キャットフード)と、猫の病気や死亡が関係しているとして、リコールがありました。

輸入の際に行われる照射殺菌が原因で、元のフード自体に不備が合ったわけではないという結論になりました。

しかし、照射殺菌はオーストラリアだけで起こりうる問題ははない、という報告もあります。

■2009/06/10
照射殺菌(放射線照射殺菌)された食品により、ペットが影響が受けたという報告は、今回のオーストラリアが最初ではなかったという記事です。

Cats susceptible to neurological problems when fed irradiated diets
照射殺菌された食品を食べる事により、猫は神経学的な問題を起こしやすい

この記事によると、1998年から少なくても3例の神経系の病気が確認されています。
その3例は、今回のオーストラリアと、アイルランド、アメリカで報告されたもので、3例とも猫に発症しています。アイルランドとアメリカの猫は、ラボの研究対象の猫とされています。
照射殺菌された食品が猫にどのような影響を与えるかは解明されていません。

上の記事では、オーストラリア以外の2例は照射殺菌された食材はペットフードと限定されていないので、照射殺菌された食材を調理して与えた場合の危険性も考慮しないといけない可能性があります。


日本の照射殺菌の現状
特定の食品のみに照射殺菌が許されています。

ペットフードは該当しないので、オーストラリアの様なことは起こらない・・・と言いたいのですが、不当に照射された場合があるので分かりません・・・。
過去に不当に照射された食品がリコールされている事例もあります。

以下のサイトで詳しく照射殺菌について問題点がまとめられています。
SIH (食品照射ネットワーク)

放射線照射が要請された94食品(食品照射ネットワーク)
玉ねぎ、ニンジンなど、照射されている食材は多いです。
放射線照射は、奥の深い問題なのですね・・・。
 

■2009/06/02

問題が上がってから約半年、オーストラリア政府から発表がありました。

Cat-food irradiation banned as pet theory proved
持論が立証され、キャットフードへの照射殺菌を禁止に

このニュースによると、オーストラリア政府に義務付けられたペットフードへの照射殺菌が猫の謎の死を起こしたとして禁止される事が決定しました。
90匹の猫が病気になり、因果関係が分かる昨年11月までに30匹が死亡したと言われています。

チャイルド博士は、禁止することには歓迎ですが、ドッグフードには適応されていないため、猫がそれを食べてしまう事があるリスクを心配しています。

オリジン(チャンピオンペットフード)は、検疫で照射殺菌が行われるのはオーストラリアのみで、販売されているその他60ヶ国は安全としています。
またオーストラリアで被害にあった全ての猫の治療費を負担するそうです。


しかし、照射殺菌でなぜキャットフードだけ、しかも特定のブランドのみに症状が出たのかは、謎のままです・・・
 

■2009/01/12

オーストラリアでオリジンのニュースが取り上げられていました。

Pet food industry in trouble

内容は過去に載っていたものと同じです。
同じニュースが載っているという事は、この時点では去年から進展していないという事なのでしょう・・・。
オーストラリア以外では今のところ同じ症状の報告はなく、輸入時の照射殺菌のレベルを焦点に調査を進めているようです。

この記事には、オーストラリアで中国産ペットフードがリコールになっていた事も一緒に紹介されていました。KraMar社のおやつが原因でファンコニ症候群になったという疑いのためです。

メーカーは、ファンコニ症候群と製品を結びつける確固たる証拠はないとしていますが、念のためリコールを行うと発表。しかし、ユーザーはKraMar社が1年以上も前にこの件を理解していたと反論。KraMar社はそれを否定。


原因については、はっきりしていません。
このような事が起こるのは、ペットフード産業に規制がなく、野放しのためだという記事のコメントが全てを表していると思います・・・。
 

■2008/11/24

原因が気になりますが、まだ解決していません。
検疫での照射殺菌が問題なら、なぜオリジンだけに問題が?という疑問ありますが、以下の記事がありました。

メーカーと、オーストラリア政府や診察をした獣医と意見が別れており、消費者としては好ましくない展開になっています・・・。

Cat food firm blames deaths on quarantine controls
キャットフードメーカーは猫の死亡は検疫管理が原因だとした (以下抜粋)

メーカーによると、製品は50ヶ国に輸出しているが、オリジンが他のペットフードと同じ高温で製造されていないため、オーストラリアだけが照射殺菌を要求した。
照射殺菌のレベルが過剰なため、ビタミンAの重大な欠乏につながったとした。

しかし、政府のスポークスマンは、全てのペットフードに照射殺菌をしており、オリジンはその中の1つにすぎず、他のどのメーカーからも問題は報告されていないと伝えた。

最初に問題を発見したチャイルド博士は、メーカーの発表に懐疑的です。
「自分が診察したどの猫にもビタミンの欠乏は見られなかった。そして猫はオリジンのフード以外にも他のフードを食べています。(そのためビタミンA不足になるとは思えない)
メーカーが引用したケースは8匹の猫のみです。ビタミンAの減少と照射殺菌、そして神経の病気のリンクについてもっと調査する必要があります。」

Canadian pet food company blames quarantines for Aussie cat deaths
カナダのメーカーは検疫が猫の死の原因だとした (以下抜粋)

シドニーの獣医は、少なくとも6匹が安楽死され、60匹以上が手足のしびれを含む神経障害の兆候で手当を受けたと伝えた。

シドニーのダーレン・フォスター博士によると
「オーストラリア中で新しいケースを聞いています。400匹の猫が問題のフードに晒されていると見積もっています。多くが完全麻痺に進んでいます。フードにあまり晒されていない少数の猫は回復するでしょう。しかし、多くは完全に麻痺するまで進行し、やがて安楽死されることになります。」

メーカーは11月20日にオーストラリアで製品のリコールを行った。
製品は50ヶ国で販売されています。

フォスター博士は、他国の獣医が他の病気と誤診して安楽死させてしまわないか心配しています。

 

■2008/11/24

オーストラリアのシドニーで、カナダ製ブランドのオリジン(キャットフード)と、猫の病気と死亡が関係しているとして、リコールがありました。

猫神経科医のチャイルド氏によると、5匹以上を安楽死させる事になり、数十匹が麻痺を起こしたという、深刻な内容です。

・Petfood recall prompted by cat deaths
・Fears pet food behind cat deaths
どちらもキャットフードと猫の死についてのニュースです(以下抜粋)
最初の兆候はふらつき、衰弱が後ろ足にみられ、前足にへと進行してゆく。
感染や栄養失調の兆候は見られなかった。

問題は、猫が症状を発症するまでに、かなり長い期間食べているということです。
しかも、もし食べるのを止めたとしても、数週間か12ヶ月経過後に症状が出るかも知れない。

メーカー(Champion Petfoods)は、オリジンのキャットフードが病気と関係がある事を確認した。原因はオーストラリアに限定されていると見られる。そしてオーストラリアから返品された問題のフードは、奇妙な臭いがした。

メーカーはオーストラリアへ輸入する際に行われる照射殺菌が原因ではないかと調べている

・championpetfoods(オフィシャルサイト)
・日本のオフィシャルサイト
この記事に関してのニュースは載っていません。

オリジンはカナダのchampionpet foodsのブランドで、他にもアカナ(acana)などを販売しています。
いわゆるプレミアムフードの1つで、店頭などでは売っていないフードです。
今回はフード自体が原因ではなく、輸入の際に何かがあったという方向で調査をしているようですが、原因の特定はまだのようです。
 

オリジンの一番の特徴は、穀物フリーのドライフードで総合栄養食というところです。
穀物フリーのドライフード自体珍しいのですが、ある程度知名度のあるプレミアムフードで総合栄養食なのは、このオリジンと、あとイノーバEVOくらいでしょうか。


 
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コメント

はじめまして
うちのは犬ですがオリジンを今月から与えはじめました。特別匂いなどは気になりませんが最初食いつきイマイチだったくらいです。

カナダからオーストラリアへ輸入されたオリジンのみの症状なのでしょうか?
オーストラリアから日本へ来ることはないのでしょうか?

製品自体の問題ではないようですので輸入の際の手順・管理等の徹底を早急にしてもらいたいですね!

管理人さんの猫ちゃんは問題ないんですよね?
オリジンは毛艶がいいしなかなか気にいっていたのに・・・
この事件にはかなりショックを受けました。
2008-11-27 木 20:36:25 | URL | みか@アンジェロ #4ARdecsc[ 編集]

初めまして♪
Momijiさん

初めまして。

たまに拝見して勉強させていただいていましたが、うちのワンコもローテでオリジンを食べているので初めてコメントさせていただきました(._.)_

あと数日でオリジンを開封の予定でしたが、少し様子をみようかなと考えています。。。

このリコールはオーストラリアのみなのでしょうか。

オリジンまでもが…
とても心配ですよね(T_T)
2008-11-30 日 05:58:44 | URL | witzy #AGI7I832[ 編集]

うちの子はアカナを食べてますが
オリジンと同じ会社ってことで
ちょっと気になりますね。

本土でそういう事件があるということは
輸出はどうなることやら恐ろしい…
2008-11-30 日 19:19:58 | URL | 黒猫大好き #2sQQXnjA[ 編集]

>みかさん
うちは見たところ問題なしですが、記事を見るとフードを食べるのを止めても
症状が進行し続けるというのが怖いです。
正規の代理店なら、販売元(カナダ)→日本となっているので大丈夫とは思いますが・・・。
並行輸入でもさすがにカナダ→オーストラリア→日本という流通はないとは思いますが、こればっかりは何とも・・・。


>witzyさん
ニュースを見るとオーストラリアだけしか上がっていないのです。
ただ、メーカーの出した結論に獣医もオーストラリア政府も反論しているくらいなので
心配はまだ消えないのですが。


>黒猫大好きさん
アカナも評判いいですよね。
うちは穀物アレルギーなので食べられませんが、
メーカー自体を信頼していたので今後が気になります・・・
2008-12-03 水 03:51:08 | URL | 紅葉 #2j50GQ9.[ 編集]

ご無沙汰してます
今のところオーストラリアだけっていうのが
なんとも奇妙ですね。
やはりフード自体に問題はないのか否か
オーストラリアに輸出となると、
赤道通りますよね。案外その辺に原因が?
2008-12-05 金 15:42:05 | URL | 9nekogai #nzO68nmY[ 編集]

>9nekogaiさん
オーストラリアの検疫で使用している照射殺菌の可能性が高いとのことで
最近の記事でも照射殺菌のレベルについて論議されていました。
これが原因だとするとフード自体には問題がないことにはなるのですが、
ただこの照射殺菌のレベルがオーストラリアがたまたま高かったのか
他の国でも採用しているのかが気になってしまいます・・・。
2008-12-11 木 03:09:40 | URL | 紅葉 #2j50GQ9.[ 編集]

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2009-06-21 日 04:11:47 | | #[ 編集]
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