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2008/03/25(火)
FDA(アメリカ食品医薬品局)の権限や、中国製品への検査の強化が問題視されてきましたが、アメリカでは今になっても法的には何も変わっていないのが現状です。
日本では、来年春以降ではりますが、「ペットフードの安全に関する新法案」が施行予定など進展がありました。この法案がどこまで威力があるかは分かりませんが、北米よりも先に何らかの進展があった事は驚きです。
しかし、過去の日本を含むアジアでのペットフードへの関心は、かなり酷かった事が最近のニュースで良く分かります。2004年に起こったアジアでの大規模リコール事件の原因が、今になってようやく分かったからです。
以下の記事で、2004年にアジアで起こったペディグリー、カルカンの大規模リコール事件の事について載っています。
The Pet Food Recall: One Year Later, Has Anything Changed? (sfgate)
ペットフードリコール|〜 1年が過ぎ、何が変わったのか?
(以下抜粋&意訳)
2007年の北米リコール事件のような事が今後起こる可能性は?と言う問いに、"Pet Connection "のジーナ氏は、「また起こるだろう」と答えている。
理由は、未だに何も改善されていないからです。規則や、表示ラベルにつての改訂もない。もしFDAがもっと早くにテストをしていれば、2007年のリコールは起こらなかったかも知れない。メラミンとシアヌル酸による汚染は、中国で広範囲で使用されているので、以前にも似たような事はあったかも知れない。
そして実際に下記ジャーナルで、メラミンとシアヌル酸による汚染は、2004年に数千頭もの被害を出していると紹介されている。
Journal of Veterinary Diagnostic Investigation
Outbreaks of renal failure associated with melamine and cyanuric acid in dogs and cats in 2004 and 2007
アメリカのリコールで死亡した動物の組織サンプルの標本に従事している研究者は、フィリピン、日本、韓国、香港を含むアジア地域で死亡したペットのサンプルと比較を行いました。当時のペディグリー、カルカンのリコールは、マイコトキシン(かび毒)汚染が原因だとされていた。しかし調査でメラミンとシアヌル酸に起因する紛れもない結晶と損傷を腎臓に発見した。
マイコトキシン汚染によるフードのリコールの確証がないまま誤認され、この事例はこの国の壊れた食の安全システムの大局を表しています。
この記事のメインのニュースは北米でのリコール関連ですが、アジアで当時ペットフードの検査がどの程度だったのかが窺えます。
当時のリコールは原因がカビ毒とされ、うやむやなまま終局された事になります。しかもアジアでの被概数は数千頭と推測されているので、2007年の北米でのリコールの規模に近い被害だった事になります。
北米では原因の特定までに至りましたが、日本を含む当時のアジアでは・・・。
アメリカでは国(FDA)が検査を行ったのと、アジアではメーカーしか対応しなかったという違いなのでしょうか? この事件で国の機関は何も動かなかったという事なのでしょうか?
検索してみると、当時のニュースが引っかかりました。
マーズ社の告知
自主回収についてのお詫びとお知らせ
原因はカビ毒とされています。
この告知でどのくらいの人が気づいたでしょうか・・・。
今後制定される「ペットフードの安全に関する新法案」では、告知や回収命令だけではなく、国で検査もしてくれると思いたいです。
3年以上前からアジアに出回っているペットフードに、メラミン・シアヌル酸による汚染があった事が証明されたのですから・・・。
2008/03/18(火)
Rollover社 (メーカーの告知)
Rollover Pork Tenders 50g Package (50g入り)
UPCコード: 0 60766 88138 1
以下の記事を見ると、Rollover社はどうやら以前にも大きなサルモネラ菌汚染を起こしているようです。
Tainted pet treats left teen fearing for his life (canada.com)
(以下抜粋&意訳)
Rollover社の犬用おやつから13歳の少年がサルモネラ菌に感染し、7キロ近くも体重を落とすなど重篤な状態になった。
最初の治療では人間用の食事だけ検査したために感染源が判明しなかったが、Rollover社が1999年に起こした大規模なサルモネラ菌汚染に精通していた厚生省職員によって原因が特定された。
少年の家族の犬2頭も同じサルモネラ菌の兆候が見られた。
最近ペット用フードやおやつから、サルモネラ菌が人間にも感染する事が実証されました。
フードをさわったら手をよく洗うなどが必要だと呼びかけています。
2008/03/13(木)
当時のニュース記事によると、最初の被害報告は台湾からで、ペディグリーとカルカンのドライフードがリコール対象となり、アジア全域に及んでいました。
Pedigree brand dog food recalled in Asia after illnesses reported (Bnet)
アジアでぺディグリーは病気の報告を受けドッグフードをリコール
(以下抜粋&意訳)
ぺディグリーのドッグフードと、キャットフードのウィスカス(カルカン)は、台湾で犬の間に腎臓の病気が増加したという報告を受け、タイで生産され、日本、韓国、東南アジアで販売された製品をリコールした。
Effem Foods社(タイ)とマーズ社は、リコールした犬用、猫用のドライフードは、タイの製造工場の原材料の品質に対する懸念が原因だと発表した。
バンコクから東北160kmにある工場で水曜日に生産された原材料が原因だとした。
しかし同社は、台湾、タイ、フィリピンで犬の腎臓病が増加したこととの因果関係については確認していないとしている。
台湾の獣医によれば、、ここ数ヶ月の間(2004年当時)にぺディグリーのドッグフードを与えたことで数百頭の犬が腎不全を起こし死亡したと伝えている。
それに対し同社は、台湾政府と自社の専門家により、数多くのテストを行い、問題はないと発表した。
■リコールのあった地域と対象ブランド
日本
ペディグリー ドライフード 1ブランド
カルカン ブレッキーズ 9ブランド
kitekat 2ブランド
香港
ペディグリー Delight Ringo、Tasty Boneの2ブランド
台湾、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール、ベトナム
ペディグリー 犬用ドライフード
ウィスカス(カルカン) 猫用ドライフード
ペディグリー 犬用おやつ
※以下を含む
Delight Ringo、Dog's Delight Tasty Bone、Puppy Biscuit treats
腎臓病でもっとも明らかな兆候は
無気力、食欲減退、体重の減少、毛並みが悪くなる、口臭の悪化など。
上のニュースを見る限りでは、リコールに至った原因と腎臓病の増加の因果関係を特定しないまま、調査はクローズされたようです。
どこから調達した原材料が元で、どんな風に悪かったのか、全く発表されていないです。
この時のリコールの原因が、2007年の北米のメラミン・シアヌル酸による大規模リコールと同じだとすると、当時では原因を特定する事ができなかった可能性も大きいです。
前回の記事では、かなり原因が酷似している可能性が高いです。
ブランド名の詳細、対象ロット、リコール製品の数は、上のニュース記事だけでは分かりません・・・。正確な被害総数も不明です。
台湾の獣医の発表は裏付けまで載っていませんが、数百頭が死亡したとなると、全体の被害はかなりの規模になるはずです。
日本でもペディグリーとカルカンの合計12ブランドがリコールされている事になりますが、情報が少ないのはそれをとりまとめる機関が無いからでしょうか。メーカーやペットフード工業会はあてになりませんし。
環境・農水省による新法案 「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律案」ができて、少しでも情報公開される場所が増えると良いのですが・・・。(参照)
何か起こっても、分からないままという事だけでも無くなってほしいです。
※最近の記事で、当時マイコトキシン(かび毒)が原因と発表されていいた分かりました。また、原因はメラミン・シアヌル酸による汚染という結論が出ています。(参照)
2008/03/12(水)
2004年にアジアで起こった大規模リコールとの接点について書かれています。
2004年にアジアで数千頭の犬、猫を犠牲にした大規模なペットフード(ペディグリーやカルカン)が原因の事件がありました。しかも原因は、2007年のアメリカでの大規模リコールと同じ理由である可能性が以下の記事で発表されています。
Pet food scare in USA had a precursor (USA Today)
アメリカでのペットフードパニックには前例があった。
(以下抜粋&意訳)
米国で2007年に数百、数千頭になるかもしれない犬と猫の犠牲を出したペットフードの汚染は、獣医病理学者達によると、それは最初の出来事では無かったという。
2004年にアジアで、化学物質で汚染されたペットフードが原因で6000頭以上の犬と、猫(犬の数よりは下回る)を病気する出来事があった。
動物への腎不全は、マーズ社によってタイで製造されたペディグリーのドッグフードとウィスカス(カルカン)のキャットフードに関連がありました。
当時のアジアの報道によると、数千頭のペットが死亡したとされている。
アメリカではその事件はほとんど知られておらず、最近ブログ(Pet Connection)により記事にされるまで、2007年の事件はこの手の最初の症例だと思われていた。
アジアの獣医は、2004年の事件の当初、真菌毒素(菌類による毒素)が原因だとした。2007年の北米でのリコールでも、最初に疑ったのは同じだった。
米国の獣医や連邦当局は、犬や猫に被害を出した原因を特定するのに数ヶ月を要した。原因は中国から輸入されたメラミンに汚染された穀物だった。メラミンはシアヌル酸に汚染されていた。
キャシー・ブラウン(腎臓病理学の専門家)は、韓国の大学院生のコメントにより2007年と同じ事が以前にも起こっている事を結びつけた。
ブラウン氏は、2004年に韓国のKyungpook国立大学で2004年に死亡したペットの組織サンプルを突き止めた。
サンプルは、2007年のアメリカでの大規模リコールの時と同じタイプの不溶性結晶を含んでいました。
長かったので、後半を略させて頂きました。(済みません)
主にマーズ社と、メラミン、シアヌル酸についての内容でした。
シアヌル酸はメラミンを生産するときにできる廃棄物の可能性があるそうです。メラミンとシアヌル酸がセットで混入していたのは、この辺りが原因のようです。
マーズ社によると、2004年の事件当時のペットフードの成分は、タイの製品だとしています。
2004年にアジアでペディグリーやカルカンが原因で数千頭の被害を出す大規模なペットフードの事件があったなんて全く知りませんでした。
当時は今のようにペットフード関連のニュースをチェックしていませんでしたが、数千頭の被害がアジアで出ていたのに全く知らなかったとは・・・。この記事はかなりショックが大きかったです。2004年当時、どのくらいの人たちが知っていたニュースなのでしょう・・・。
2008/03/11(火)
FDAの発表
The Hartz Mountain Corporation Recalls Vitamin Care for Cats Because of Possible Health Risk
今回の追加リコール
対象:739瓶
ロット:はSZ22771
UPCNo:32700-97701
2007年11月のリコール
対象:3600瓶
ロット:SZ-16371
UPCNo:32700-97701
(当時の紹介記事)
サルモネラ菌による症状は、主に発熱、下痢、腹痛、吐き気。
(猫と人間の両方で同じ症状が出る)
ハーツ社は、人や猫が病気になったというレポートは受けていないとのことです。
上のFDAの告知で気になったのが、メーカーとFDAの検査の不一致です。
ハーツ社による通常のテストでは、どの製品にもサルモネラ菌は検出されなかったが、最近FDAが行ったサンプル品のテストでは検出された。
全製品をくまなく検査するわけではないのでばらつきが出るとは思いますが、メーカーの自主検査のテストレベルがどの程度なのか気になる一文です。
2008/03/04(火)
ペットにも食の安全、法案を閣議決定 (読売新聞)
(以下引用)
当面は流通量の多い犬用と猫用を対象とし、農林水産省や環境省が定期的に製造業者などに立ち入り検査に入り、犬や猫の健康上に問題のある有害物質が見つかった場合、廃棄などを命令できる。
製造業者や輸入業者には事務所の所在地などを両省に届け出ることを義務づけ、製品名や販売数量を記した帳簿を保存させる。違反した場合、個人には1年以下の懲役か100万円以下の罰金、または両方を科す。法人は最高1億円の罰金とする。
施行されるのは早くても来年の春の見通しなので、まだ少し先です。
「農林水産省や環境省が定期的に製造業者などに立ち入り検査に入り」とありますが、フードの成分チェックまでしてくれるんでしょうか。もう少し詳しく知りたいです・・・。
■2008/2/20
ペットフードの安全を確保=新法案、国会に提出へ−環境・農水省
(以下引用)
環境省と農水省は20日、犬や猫に与えるペットフードの安全確保を目的とした新法案の概要を固めた。国が製造方法や成分、表示に関する基準・規格を設定。これに適合しなかったり、有害物質を含んでいたりするペットフードの製造、輸入、販売を禁止する。愛玩動物用飼料安全性確保法案として、3月上旬にも今国会へ提出する方針。
「食の安全」ペットにも 有害フード規制法案 罰金最高1億円
(以下引用)
家族の一員として犬や猫を飼う家庭が増えている中、ペットフードの安全性を確保しようと政府が検討している製造、販売業者などに対する規制法案の概要が20日、分かった。使ってはならない原料を定めたり、有害物質を含む製品の製造、販売、輸入を禁じたりすることなどを柱とし、違反者には1年以下の懲役か100万円以下の罰金、または両方を科す。法人に対しては最高1億円の罰金とする。
法案名は「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」
・一定の量を超えて検出されてはならない物質を定める
・製造業者と輸入業者に対し、業務内容について国に届け出る義務を設ける
などが盛り込まれる予定。
使用禁止とする原料など詳細は後ほど発表されるそうです。
去年から農林水産省が「ペットフードの安全確保に関する研究会」を設けて動いていました。(去年の記事はこちら)
今回のニュースでは、表示ラベルの規制については載っていなかったのですが、原材料や原産国表示についても規制が進む事を願いたいです。

