北米でペットフード大規模リコール

2007年3月に北米でペットフードの大規模リコールがありました。 詳しくは以下をご参考下さい。

大規模リコール事件まとめ
  (6/8更新)

 
 
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アメリカ:ネイチャーズバラエティ(Natures Variety)がリコールを発表
2008/02/28(木)
消費者から製品を食べた犬から下痢や嘔吐の症状が見られたという報告を受けて、ネイチャーズバラエティが一部の製品のリコールを発表しました。

オフィシャルサイトの告知
Instinct Chicken Meal Formula (英語)

■リコール対象商品
Instinct Chicken Meal Formula

製品に"best if used by"と書かれたラベルの日付が以下のもの
1/3/09
1/10/09


FDAによる勧告ではなく、自主的なリコールのようです。
詳しくは同サイトのQ&A(※PDF)に載っています。
他の同社製品では問題が無い事などをアピールしている内容です。


こちらでも紹介されています。
ニュース01 (日本語)
ネイチャーズバラエティ一部ドライドッグフードで返品受付

この辺りの内容が味深いです。 (以下引用)

米Nature's Variety(ネイチャーズバラエティ)では、今年(2008年)1月に販売量増加に伴い新しいドライフード製造工場と契約。原材料や製造レシピに変更はなかったものの、製造機械や技術など工場の特性による違いは避けられないとし、結果として、ドライフードの種類によっては色や匂いに違いが出ていた。

また今回の返品対象となった「Instinct Chicken Meal Formula(インスティンクト チキンミールフォーミュラ)」は、通常の製品よりもさらに栄養に富んでいたと説明。この違いによって消化不良に繋がった可能性があるとの回答もある。


同じ製品でも、成分にばらつきがある事が良く分かる内容です。

 
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ペット用品と鉛について
2008/02/26(火)
ペット関連用品に含まれる鉛について懸念するニュースが今までもありましたが、今回はオハイオ州の報道番組からになります。

Pet Toys, Bowls, Dishes Tested For Lead  (10TV.com)
(以下抜粋&意訳)

テストをおこなったのは"Consumer 10"というコーナーで、ペットの飼い主からオモチャを提供してもらい、鉛のテストを行った。

この時のテストでは、オモチャや食器からは鉛の反応は出なかった。歯形がたくさん付いたプラスチックの皿でさえ、鉛の反応は全くなかった。子供用のオモチャよりは、ペット用品が安全という結果なのは驚いた。

政府の基準では、鉛は600ppmまでだが、ペット用品は対象にはなっていない。
多くの製品は安全と考えられるが、懸念もあると、オハイオ州立大学のシェーンベイトマン博士は言う。

"Consumer 10"はペットショップで多くの製品を購入し、テストを行ったところ、興味を引く結果が出た。黄色いペイントをされた中国製の皿は1,288ppmの数値を示し、猫用の皿では26,000ppmだった。

ベイトマン氏が言うには、鉛中毒はまれだという。
もっとも大きな鉛中毒の原因は、オモチャや食器ではなく、鉛が含まれるはがれ落ちたペンキの塵(チリ)や、鉛でできた釣り用のオモリを飲み込んだこの2つである。

ベイトマン氏は、ボウル(容器)の場合は、鉛汚染の危険信号となりうるという。
ダイアン博士(獣医の毒物学者)は、もしセラミックの上塗りが何らかの方法ではがれ、食物や水に破片が混ざってしまうと、鉛中毒の潜在的な問題になりうるとしている。

ベイトマン氏は、鉛中毒のリスクが低い事は認めるが、安全である事に超した事はない。ボウルに噛み傷がついたり、削れたような後があるなら捨てた方が良いと示唆した。

米国動物愛護協会はのレポートによると、鉛中毒の国家症例は32件としている。その中に死亡例はない。


鉛中毒は、今までに神経質になるような大きな症例はないが、傷んだ食器などは気をつけたい、というレポートでした。

鉛が高い数値だったのは、またしても中国製でしたが、中国に限らずペット用品への規制は米国も日本もないので、怖いのは万が一悪い製品にあたってしまった場合なのですが・・・。こればかりは見分けがつかないので、上のニュースのように傷んだ製品を避けたり、セラミック自体を避けるという方法になるかと思います。

 
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チョコレートの季節ですが、犬には気をつけて!
2008/02/11(月)
バレンタイン間近でチョコレートの季節ですが
チョコは犬にとってとても危険です。

海外のサイトですが、犬の体重別に、許容量を表したグラフのサイトがあります。
Chart A Dog's Reaction


■見方

グラフの右に「Ounces (オンス)」と「Grams(グラム)」のチェックボックスがあるので、馴染みのあるグラムにチェック。
真ん中のバーに犬の体重別の単位 Lbs(ポンド)とKg(キログラム)があるので、こちらもKgにチェックすると、分かりやすいと思います。


■犬への影響 (Effect on dogs )※レベルは以下の4つです

(1)嘔吐と下痢 (Vomiting and Diarrhea)
(2)動機、心拍の増加 (Rapid heartbeats)
(3)ふるえと発作 (Tremors and Seizures)
(4)死亡の可能性 (Potential Death)


■上のグラフを元にした、4キロの犬の場合 (単位はグラム)
※多少誤差はありますが、ほぼこの倍数で体重別の危険値となります。8キロの犬の場合は、約2倍が危険値になります。

ホワイトチョコ(White)
(1)2216.59g
(2)4433.18g
(3)6649.77g
(4)11082.95g

ミルクチョコ(Milk)
(1)36.94g
(2)73.88g
(3)110.82g
(4)194.71g

ダークチョコ、ビターチョコ(Dark)
(1)17.54g
(2)35.08g
(3)52.62g
(4)87.7g

セミスイー ト 菓子用など(Semi-sweet)
(1)16.25g
(2)32.51g
(3)48.75g
(4)81.27g

調理用(baking)
(1)5.54g
(2)10.83g
(3)16.25g
(4)27.09g

ココア( Cocoa)
(1)3.12g
(2)6.25g
(3)9.38g
(4)15.64g

チョコレートで危険なのはカカオの成分なので、ビターチョコや調理用などのカカオ成分の高いものほど危険です。ホワイトチョコとビターチョコでは、危険値に10倍以上の差があります。

ココアの場合、4キロの小型犬だと約15gが致死量となります。
人間と同じで体が小さくなるほど許容量は小さいですので、小型犬には注意がとても必要という結果が出ています。

 
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日本のペットフードの原材料に増えそうなもの
2008/02/11(月)
ペットフードの原材料にまた1つ増えそうなものが・・・
というニュースを見つけました。

シカと考え有効活用、南丹 有害鳥獣対策のシステム開発へ
Yahoo News、 京都新聞
(以下引用)

捕獲したシカを観光資源として有効活用する取り組みを進める京都府南丹広域振興局は2008年度、京都府南丹市美山町で、角や皮など肉以外の部位を製品化するシステム開発に乗り出す。有害鳥獣対策の一環で、食肉加工処理のコストを削減し、シカ肉の販売価格を下げて需要拡大を図る狙い。工芸品や漢方薬、ペットフードの原料として利用する可能性を探る。

具体的には、
▽角をトロフィーなどの工芸品や漢方薬にする
内臓や前脚をペットフードとして加工する
▽皮をなめして手袋に仕立てる
などの方策を検討する。シカ肉の有効活用について同振興局が設けた専門協議会で考える。民間コンサルタント会社にも調査・研究を委託し、肉以外の収入増を目指す。


日本のペットフードの表示義務は原材料の8割までなので、残りの2割に入ると表示では分からないままです。

表示の疑問は海外でもあり、例え「鹿肉」と書かれていても、どの種類の鹿で、どの部分の肉の、どんな状態のものを加工しているかまでは分からない・・・というコメントを何度か見た事があります。

上のニュースの鹿肉が、どのくらいの品質のものかは分からないので、ペットフードに入る事の善し悪しは何とも言えませんが、もし入っていても消費者には分からないという事が今後の表示義務の規制で変われば・・・と願います。「今までは廃棄していた内臓や前脚をペットフードに」という方向は、ペットフードの位置づけをどうしても考えてしまいます・・・。

 
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アメリカ:ペットフードリコール事件の製造・輸出企業を起訴
2008/02/07(木)
去年3月の大規模ペットフードリコールに関わった企業3社が起訴されました。
判決が出るまではまだ分かりませんが、リコールがらみでは久々の良いニュースと言えると思います。


米国:ペットフード事件で製造・輸出した中国企業を起訴
【毎日jp】
(以下引用)
米ミズーリ州の連邦大陪審は6日、中国産の原材料を使ったペットフードを食べた犬や猫が昨年3月以降に相次いで死んだ事件で、ペットフードの製造と輸出に関与した中国企業2社などを起訴した。

起訴されたのは中国企業2社のほか、輸入を担当したネバダ州の米国企業。発表によると、3社は共謀して、タンパク質の含有量が基準を満たしていないにもかかわらず、06年11月から07年2月まで「小麦グルテン」と偽って申告した有害な原料800トンを米国に輸入した。



中国製ペットフード禍米連邦大陪審が中国企業などを起訴 【産経ニュース】
(以下引用)

国産の原料を使ったペットフードを食べたイヌやネコが相次ぎ中毒死した問題で、米ミズーリ州の連邦大陪審は6日、原料を製造した江蘇省のメーカーなど中国企業2社とネバタ州の輸入業者を起訴した。日本では農薬が混入した中国製ギョーザを食べた人が重体に陥るなど、中国製品の信用が揺らいでいるが、米国で食の安全問題に関係して中国側の関係者に刑事責任が問われるのは異例のことだ。

食品医薬品局(FDA)が同日発表したもので、3社の経営者らも同時に起訴された。3社は共謀して、米国で使用が禁止されている化学物質メラミンを混入した原料を「小麦グルテン」と称して800トン(85万ドル=約9000万円相当)を米国に輸入した疑い。中国当局の検査を逃れるため偽の申告もしていた。

メラミンを混ぜると原料のタンパク質含有量を高く見せることができ、製品には「最低含有率75%」と偽表示されていた。この原料を使いカナダのメーカーが製造したペットフードで昨年3月以降、イヌやネコが大量に中毒死していたことが発覚した。



アメリカでは、多くのメディアで取り上げられています。
Pet Food Indictments for 3 Firms 【NYtimes】

U.S., Chinese Companies Indicted in Pet Food Case 【washingtonpost】

Firms, officials charged in tainted pet food case


■刑事告発された3社と、その役員4人

・Xuzhou Anying Biologic Technology Development Co. Ltd.(中国)
Mao Linzhun氏(マネージャー)
2006年11月〜2007年2月の間に800トン以上のメラミンに汚染された小麦グルテンをカンザスシティーに出荷したため。

・Suzhou Textiles, Silk, Light Industrial Products Arts and Crafts I/E Co. Ltd(中国)
Chen Zhen Hao氏(社長)
メラミン入りの小麦グルテンに偽のラベルをつけて販売したため。

・ChemNutra Inc ケムニュートラ社 (アメリカ ラスベガス)
Sally Qing Miller氏、及びStephen S. Miller氏
メラミン入りの小麦グルテンをペットフードの原材料として販売したため。
 

偽のラベルについてですが、去年の5月に以下の記事が。
Pet food ingredient mislabeled 【ABC News 2007/5/5】

中国の輸出業者は、原材料となる製品を「nonfood produt (非食料品)」のラベルにすり替えてアメリカの検疫を逃れていたという内容です。

このニュースの時に、アメリカの輸入業者は非食料品と書かれた品がペットフードの原材料として使われる事を分かっていて販売していたのか?と疑問に思ったのですが、捜査の手が及んで共謀と見なされたので、当時の謎が解けました。

メラミン・シアヌル酸の汚染原材料の流れについて
リコールに関わった中国の輸出業者とアメリカの輸入業者は、上記3社以外にもまだあります。

 
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