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2007/07/27(金)
悪い話題には事欠かないアイムスですが、今度は広告規制局(ASA)がアイムスに出されたクレームを認めました。
ASA: 広告規制局 (もしくは広告標準機構、英国広告基準審査委員会など)
Pet food claims of IAMS found 'misleading'
アイムスの広告は誤解を招くというクレーム
広告規制局は、アイムスが英国で出した広告が誇張されたもので誤解を招くとして、2つのクレームを是認した。
1件目:ドッグフードの広告
アイムスはフードにベータカロチンを増加させる事で、フォックステリアとゴールデン・レトリバーを大幅に若返えさせる事ができるという証拠を出した。
しかし広告規制局は、アイムスがそれを立証できるほどの証拠を出していない事を発見した。
全ての犬がベータカロチンに作用されるわけではないし、アイムスは犬に必ず必要なベータカロチンの量を出してはいない。
「8歳の犬の免疫力を若い犬と同のようにする事ができるという広告」は、誇張であり、誇大広告だとした。
2件目:キャットフードの広告
アイムスはある程度のビタミンEを食事に添加すると、老猫や若い猫の免疫力をあげる事ができるという証拠を広告規制局に提出した。
広告規制局は専門家の助言を元に、猫の免疫力アップは世代や性別の区別無く効果があるとは言えないとした。そのため、アイムスの「8歳の猫の免疫力を2歳にまで戻す事ができる」というラベルは誇大広告とした。
アイムスは過去に色々と問題を指摘されていますが、少し前には無許可の添加物を使用してFDAから警告を受け、しかも不服で警告に反発するという態度のメーカーです。売り上げのためには動物の事など何とも思っていないのが分かります。
日本の場合、ベータカロチンやビタミンEをうたったフードがあるかどうかは分かりませんが、アイムス(日本)のサイトを見ると、栄養学の中でも免疫力について多く語っています。どうやら最近のアイムスのテーマは免疫力のようです。
キャッチコピーは、「栄養学的にすぐれたアイムスは、ワンちゃん、ネコちゃんの免疫力をきちんとサポートします!」 「7つの栄養素で免疫力をサポート」 などです。
臨床データを元にしたキャッチコピーなのかどうかは不明ですが、アイムスの場合、臨床データを出すとなると、またひどい動物実験をしそうでそれも恐ろしいです。
2007/07/27(金)
■日本でのリコールについて
ナチュラルバランス 日本代理店の告知
リコールは行わないそうです。
それにしても相変わらず分かりにくい告知をしますね・・・。
大事な部分ではなくて、都合の良い部分を強調するクセは相変わらすです。
この場合、リコールを行わない理由として一番ふさわしいのは製造時期になるはずです。
製造時期が違えばリコールしない事は良くある事です。メラミンがらみの大規模リコールでも、同じブランドであっても製造時期でリコール対象かどうかが別れています。
リコールは万が一の可能性を考えて行うものなので、製品をいくつか検査をして問題が見つからなかったから良いという事はありません。実際アメリカではボツリヌスが発見されていなくてもリコールをしています。
サイトの告知には、「アメリカで在庫しているイーテーブル缶の全検査を行なった結果」 とありますが、この全検査という表現も良く分かりません。まさか全4種類を1缶ずつ・・・ではないですよね。もう少し的確な説明をしてほしいものです。
■2007/7/22 アメリカ
FDAの告知
FDA Expands Its Warning about the Risk of Botulism Poisoning From Certain Castleberry Food Products and Dog Food
FDAはキャッスルベリーズ フード社とドッグフードにボツリヌス中毒のリスクがあるとして警告を拡大。
ナチュラルバランスのリコールについて
製造委託しているキャッスルベリーズ フード社のホットドッグ チリソース(人間用)の製品にボツリヌス中毒の発生が報告されたためになります。
ナチュラルバランスのリコール製品 4種
今のところ、アメリカでの告知となります。
アイリッシュシチュー
Irish Stew with Beef Dog Food
15 OZ 23633-59860
チャイニーズ テイクアウト
Chinese Take Out with Sauce with Vegetables and Chicken Dog Food
15 OZ 23633-59861
サウザン スタイル ダンプリン
Southern Style Dumplings with Gravy with Chicken and Vegetables
15 OZ 23633-59862
ホーボー チリ
Hobo Chili with Chicken Pasta Dog Food
15 OZ 23633-59863
ボツリヌス中毒について
病気は犬で時折報告がありますが、猫からはありません。
潜伏期は2時間〜2週間あり、多くの場合12〜24時間後に症状が現れます。
主な症状は、筋麻痺、呼吸困難、咀嚼・嚥下困難、視覚障害、衰弱など。
ナチュラルバランス(米) Natural Balance Pet Foods, Inc.
キャッスルベリーズ フード Castleberry’s Food Company
キャッスルベリーズ フード社
全リコールリスト
主に人間用のフードです。ペットフードのリコールはナチュバラのみ。
運が悪かったというよりは、委託生産ばかりしている結果と思えます。
こんなところにも製造委託していたとは・・・。
2007/07/22(日)
Cat vomits plastic after eating pet food
猫がペットフードを食べた後にプラスチックを嘔吐
食後に猫がフードと一緒に青いプラスチックを吐き始めたため、飼い主のフレイザーさんは猫がどこかでプラスチックを食べしまったのかと思った。口の中に手を入れて引っ張ってみると、1インチ(2.54cm)の長さがあった。
翌日同じJIMBO(ボンベイ ペットフーズ社)のフードを皿にあけると、今まで見た事のないプラスチックのかけらを発見した。
メーカーに電話をしたが、電話の相手はフレイザーさんの話を聞く代わりに、キャットフードを特別価格で購入できる顧客として登録しようとした。
最終的にはメーカーは人をよこし、多くのペットフードを贈ったという。
フレイザーさんのコメント
私は別にメーカーをひどく言うつもりはなく、ただ事実を知って注意をして欲しかった。自分の猫達が腸閉塞になるかもしれない事を心配しているだけです。
会社は間違いを起こしたのなら、もう少し慎重になるべきです。
例えばコーンフレーク(人間用)に問題があると言われれば、ラジオやニュースなどでアナウンスされるはずです。
ボンベイ ペットフーズ社 支配人のコメント
冷凍時に段ボールの裏地が肉に挟まってしまう事がある。それらは作業員も見逃してしまう。プラスチックでは金属探知器で発見する事ができない。そのため、同じ事が二度と起こらないと断言することはできないが、問題が起こらないように努力をしていくつもりです。
同社は誤りを認めたが、他の猫が影響を受けた可能性は少ないとしています。
JIMBO ボンベイ ペットフーズ社
http://www.jimbos.co.nz/
異物混入を完全に避ける事はできないと言うのが、ボンベイ ペットフーズ社の意見になります。それを認めた事は良心的と言えなくもないですが、人間用のフードではあり得ない(あれば問題視される)事なので、ペットフードの製造過程は煩雑なのが仕様という事でしょうか・・・。
2007/07/16(月)
個人でペットフードの成分検査を依頼したところ、アセトアミノフェンが発見された事が発端です。
サイト名:Pet Food Rrecall Facts
サイトの管理者:ドン・アール (Don Earl)
検査をした理由は、自分の猫を病気で亡くしたからです。※ 与えていたフードはリコー外でしたが、どう考えてもフードが怪しい。そう思って個人で研究所に検査を依頼したところ、シアヌル酸とアセトアミノフェンが陽性。
検査をした研究所Expertoxも正式に発表しました。
ニュースにも取り上げられましたが、FDA(アメリカ食品医薬品局)はこれを否定しました。(※下記の6/16アップデート分参照)
現在は国の公式発表と、Expertoxの見解が分かれている状態です。
行政は認めていませんが、個人でテストを行った人の数は増え、疑いのあるブランドも増えています。
■7/16アップデート分
以下のニュースで取り上げられていました。
アール氏の訴訟につての内容と、FDAとPFIに対するExperToxからのコメントなどです。
Pet Owner Sues Menu Foods, Kroge
アール氏の訴訟内容について
損害賠償は7万2042ドルで、メニュー・フーズ社とクローガーが怠慢であり、欠陥製品を販売したことについてです。
賠償額の内訳は以下の通りです。
獣医の請求額:517ドル
フードの検査費:1523ドル
ペットロスに対するもの:3万ドル
精神的な苦痛にたいするもの:4万ドル
以下はFDA、PFIと、ExperToxからのコメントです。
メニュー・フーズ社とクローガーはこの訴訟にコメントは出していません。
しかし、以前にアセトアミノフェンの調査結果について、メニュー・フーズ社はExperToxの調査結果について疑問を投げかけています。
PFI のスポークスマンであるGallagherのコメント
「PFIは、フードの安全性の問題について、保証する事ができます。」
※PFI ( Pet Food Institute) ペットフード会社の団体。日本のペットフード工業会のようなもの。
この段階でPFIはアセトアミノフェンを完全否定しています。
ExperToxのマネージャーConeleyのコメント
Coneley:「この問題はまた終わっていません。彼ら(FDA)は未だにサンプルとデータを要求しています。結果が出ているのなら、なぜ彼らは未だに私たちに連絡をして、サンプルを手放すように要求してくるのでしょうか?
分かっている事は、彼らがサンプルをテストしたと伝えたとき、私は彼らに自分たちがテストした同じロッドとブランドで行ったのかたずねたが、同じどうか彼らは確認しなかった事です。
ExperToxは100〜150のサンプルからテストを行い、5つにアセトアミノフェンを発見した。FDAは、2、3のサンプルをテストしただけだと言っています。
FDAは、調査を続けるよりExperToxでアセトアミノフェンが確信されていないと言う方が簡単です。彼ら(FDA)から"みんな"を切り離す迅速な方法であったのかと思います。」
質問者:「"みんな"とは、PFIの事でしょうか?」
Coneley:「おそらく、彼ら(PFI)から(FDAに)圧力があったのだろうと思います。
ExperToxはFDAと共に検査を行い、連邦機関との関係を伸ばすことを望んでいます。」
Coneleyは、アール氏が提出したサンプルにメラミンを検出されなかったと念を押した。そして代わりにアセトアミノフェンとシアヌル酸を見つけたが、アミノプテリン(ネズミ駆除剤)は発見されなかったと伝えた。
アミノプテリンは、3月のリコール発表の直後に、ニューヨーク州農務省の科学者がいくつかのサンプルから発見したとされている。
また色々な憶測が出ています。
PFIの名前も出てきました。一番圧力をかけてきそうな団体ではありますが・・・。
最初に発見されたとされるアミノプテリンの問題が、その後出てこないのも不思議です。
■7/15アップデート分
アールさんがメニュー・フーズ社とクローガー(メニューの保険会社)を相手に7万ドルの訴訟を起こしました。参照
7万5千ドルを超えると手続きに長くかかるため、この金額に抑えたとのことです。
■7/8アップデート分
ナチュラ社 イノーバのドッグフードからアセトアミノフェンとシアヌル酸
新しく疑惑のあるフードのテスト結果がアップされていました。今回はイノーバのドッグフードです。
> イノーバ問題はこちらに移動しました。
■7/1アップデート分
FDAに続いて、ASPCA(米国動物虐待防止協会 中毒事故管理センター)がアセトアミノフェンはペットフードに含まれていないと発表。
ASPCA Believes Fear of Acetaminophen-contamination in Pet Food Unfounded
UC Davis(カリフォルニアにある大学の研究機関)が 3つの缶を調べ、問題はないとした。Expertoxで調査したものと同じフードとしています。(※ブランド名や対象ロッドは未公表)
アセトアミノフェンを否定している側は、Expertoxからしか発見されていないと主張しています。
アセトアミノフェン混入を疑う側は、ネガティブの報告をするのがなぜいつもUC Davisなのか? という疑問があります。否定する側も1つのラボしか使用していません。FDAの調査のサポートをしているのもUC Davisです。
もし人間用の食品で、一方から毒物が検出され、もう一方が未検出だったら?
可能性がある限り、もっと徹底的に調べるのではないでしょうか。
FDAは、Expertoxの研究所を使い立ち会いの下で検査をする事を拒みました。
Expertoxは国の機関ではありませんが、実績のある研究所です。
アセトアミノフェン疑問派が一番UC Davisに不信感を感じる点は、ヒルズが出資しているから・・・でしょうか。
ASPCAからアセトアミノフェンを否定するコメントを発表したスティーブン・ハンセン博士は、アイムス「Iams International Animal Care Advisory Board」のメンバーです。
大きな団体には、必ずペットフードメーカーの大御所がいたり、出資していることが多いです。
■6/24アップデート分
FDAは研究所の検査に立ち会う事を拒否しました。
残る手段は自力で検査依頼をするだけとなり、他にテストできる研究所を探していますが、個人で申し込むには検査費が高額だったり、必要な毒物の検査項目が無かったりで苦労しているようです。
なぜアセトアミノフェンを検出できたのがExperToxだけなのか?
それは、未知の物質を特定する専門技術と知識を持ち、一般から検査を受け入れる国内唯一の機関だから・・・と言うのがExperToxの回答でした。
ExperTox以外に、UC Davisという研究機関にもテスト依頼をしていますが、驚いた事に、UC Davisはサンプルを送る前にアセトアミノフェンを否定してきたそうです。
もし公立大学のようなところが受け入れ先になってくれたら・・・。そうサイトに書かれているほど、検査先を探すのは大変なようでうす。
検査機関とペットフードメーカーは表裏一体?
このサイトの情報によると、UC Davisはヒルズからは約50万ドルの恩恵を受けています。
UC Davisのプレスリリース
検査機関そのものと言うより、UC Davisの学校の研究に資金を出しているという事ですが。大手メーカーの恩恵を受けている検査機関は多そうですね。
※補足
検査を依頼する場合、対象をメラミン、シアヌル酸などと絞り依頼する事がほとんどです。しかも選べる対象項目はかなり限られています。ExperToxのように、未知の化学物質まで検出できる機関の方が希少と言えます。
■6/16アップデート分
FDAはアセトアミノフェンを否定。
どのブランドを対象にして検査を行ったかは証していません。
アセトアミノフェンを発表した研究所(ExperTox)は自社の検査結果に自信を持っているため、FDAの意見には反対です。
そこで、以下の内容をFDAに通知しました。
FDA ACETAMINOPHEN CHALLENGE
FDAは自分の他に、知る限りでは少なくても4人にサンプルをよこすようにと連絡をしてきました。自分を含め、他の数人はFDAにサンプルを引き渡す事を拒否しました。
そのかわり、私たちはFDAにExperToxの監査の元にサンプルをテストする許可を認めました。
FDAにExperToxの設備を貸し、メラミン、シアヌル酸、アセトアミノフェンが陰性になるかどうかExperToxのテスト結果を再現させる。
このテストにFDAが選んだ専門家を参加させる。
公正に行われたか、全てをExperToxの職員に監視させる。
調査の妨げにならない程度で可能な限りメディアの撮影班に観てもらう。
FDAはペットフードの事件以前にも輸入品の検査などで見落としが多数有り、非難囂々の政府機関です。今回の調査も過去の何らかの見落としを隠したいために消極的なのでは、、、という疑惑もささやかれるほどです。
大量に出回るペットフード全てに毒物が入っているわけではないため、この手の検査はとても難しいと思います。
過去にFDAがペントバルビタールを検出していた記事でも、検出したり、されなかったりを数年間にわたり繰り返しているのが分かります。
1つから検出されて、もう1つから検出されなかった場合、どちらを正しいとしたらいいのか?
検査結果が正確なら、どちらも正しい事になります。
多くのサンプルを中立の立場で検査できる機関があれば決着は早いのでしょうけれど、個人で依頼するには資金がかかるなど問題点が多いため難しいのが現実です・・・。
2007/07/03(火)
ニュースの内容は主に
・並行輸入品が日本でも見つかった事
・ブランド名の公表
・内容は、農林水産省からの発表である事
分かるのはこのくらいです。
その後ネットの報道などで、販売されたのが仙台市にあるホームセンターである事が特定されました。
農林水産省の発表なので、行政が少しは動いていたという感じにもとれますが、全く違いました。なぜ仙台で見つかったかというと、それには訳があります。
宮城大学食産業学部のペットフードの安全性について研究している研究者にたずねたところ、以下の経緯である事が分かりました。
原材料に小麦グルテンと明記されているもの、および原産国が中国であるフードを中心に四十数点についてメラミンやシアヌル酸の検査を行ったところ、そのうち1つからメラミンが検出された。
これがニュースで報道された製品(オルロイ社のドッグフード)です。
発見された内容を大学が宮城県に報告し、宮城県が農水省に報告。そしてようやく農林水産省が発表したという流れです。
ニュースで報道された時点では、このいきさつが全く伝えられていません。
検査した機関があった事や、見つかった並行輸入品にはメラミンが検出されてた事など、驚く事が多かったです。
大学で検査された内容は、8月の学会で発表されるそうです。(学術的な詳細としての発表なので、検査対象のメーカーまでは非公開との事です)
日本国内でもペットフードの安全を考え、検査を行ってくれている機関があるという事はとても嬉しい事です。(ブログに今回の記事を載せる許可も頂いています。ありがとうございます)
仙台で見つかったのは、行政が流通を調べて分かったのではなく、検査を善意で行った機関があったからです。行政は全くペットフードの安全を考えてくれていません。
並行輸入品がどれだけ国内で流通しているか、国は把握していません。
もし日本語のラベルがない製品や販売元がはっきりしない製品を購入された事がある方は、念のため確認される事をお薦めします。

