2013/10/29(火)
FDAからの告知
>FDA issues proposed rule to help ensure the safety of food for animals
日本でもニュースになっています。
米国:ペットフードに初規制 食品医薬品局
米食品医薬品局(FDA)は25日、米国内で販売されるペットフードが病原菌や有害な化学物質で汚染されないよう製造企業に安全策を求める新たな規制案を発表した。
人の食品安全規制はあるが、ペット食品の規制は初めて。米国では中国などで製造されたペットフードによって犬や猫が死んだ例や、製品を扱った人の健康被害が相次いで報告されており、こうした事態を防ぐのが目的だ。
規制案は、国内に出回るペットフードや動物の飼料を製造する企業に、工場の衛生管理や汚染防止策を義務付ける。
2007年のメラミン汚染による大リコール後から、規制を設けるべきだという話題が出ては、実現しないまま立ち消えとなっていました。2013年になり、ようやく実現しそうな段階に近づきました。
2011/11/08(火)
FDA to test pet food for Salmonella
患者数の把握や、サルモネラ菌の血清型、遺伝子パターンなどの特定、汚染された商品を流通から取り除くために役立てられるそうです。
サルモネラ菌がペットフードから人間へ感染する事が確認されたのは、ここ数年です。
それまでは人がサルモネラ菌に感染しても、人間のフードばかり調査するため、ペットフードから感染していたとは分からなかったという経緯がありました。
2008年には大規模な感染もあり、アメリカではニュースによく取り上げられていました。
ペットフードからのサルモネラ菌感染について (08/11/11)
ドッグフードとサルモネラ菌汚染の関係 (2008/05/19)
上の記事では来年度から調査するとありますが、FDAはこれまでにもペットフードの抜き打ち検査でサルモネラ菌を発見して発表しています。
また、FDAは輸入品で問題がある製品も発表しています。
Import Refusal Report
リストは毎月更新され、2011年10月のペット関連製品を見るとサルモネラ菌が原因でブラジルから13製品、中国から1製品が輸入禁止になっています。
9月のリストでは中国のペットフードからメラミンが見つかっています。
10月リスト 9月リスト
左のリンクをクリックすると、輸入禁止の理由が載っています。
FDAも完璧ではなく権限も弱い行政なので、非難されているニュースもよく見かけますが、日本のペットフードへの対策を見ると、羨ましく思えます…。
日本では農林水産省が管轄になります。
愛がん動物用飼料等の立入検査実施状況の概要
検査はカビ毒や農薬など必要項目のみで、サルモネラ菌など細かな検査まではされてはいません。
アメリカで一番多いリコールがサルモネラ菌汚染なのを考えると、日本の検査レベルも上げてほしいものです。
2011/01/20(木)
Woman believes pet food killed her cat
女性はペットフードが彼女の猫を殺したと信じている (以下抜粋)
ハーゲットさんは、彼女の5歳の猫にフリスキーを与え始めたところ、数日後に病気になり、獣医で腎不全と診断されたと言います。
フリスキーが集団訴訟を抱えている事は知っていたが、問題はクリアされていると思ったので、フードを与えていた。しかし、猫が病気になり始めたとき、キャットフードが問題だと推論しました。
フリスキーの親会社であるピュリナは、製品はFDAのリコールに該当しないと伝えています。しかしハーゲットさんは、飼い猫は病気になる数日前までは健康であったため、製品に疑問を持っています。
腎不全になる前後の違いは食事の変化しかないが、獣医はペットフードが原因かどうかは分からないとしています。
また、猫の体調のために、十分なテストをするための採血ができなかったとしています。
猫の死後、ハーゲットさんは自分の猫と同じ兆候(嘔吐、抜け毛、早過ぎる死)を経験した他の飼い主の話を見つけたと言います。猫は戻ってこないが、さらなるテストを行いたいと思っている。
上記ニュースのコメント欄にハーゲットさんが投稿をしていますが、現在は検査に必要なだけの採血をして、結果を待っている状態だと伝えています。また、FDAに報告をして、返答待ちとしています。
■ペットフードの集団訴訟
上の記事で出てくるフリスキーの集団訴訟は、以下のようです。
Is Friskies Cat Food Safe? - Class Action
フリスキー キャットフードは安全か?~集団訴訟~
この訴訟はメラミンなどのような毒物が原因ではなく、使われている原材料がフードとして適さないレベルの物を使い、それがペットの死の原因になっているというのが主な訴えです。
製品は「完全でバランスの良い」という広告を出しているが、原材料は安楽死された犬や猫、レストランの廃油、髪や蹄、病死した動物など、食用にはできないようなゴミを使い続けてきたとしています。
同じ理由でマース社、P&G、コルゲート、デルモンテ、ネッスル米国本社なども集団訴訟を起こされています。
Nationwide Class Action Lawsuit Filed Against Pet Food Companies and Retailers
ウェルネスも過去に広告内容と成分が不当として訴訟を起こされています。
このブログの当時の記事
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